40代、50代の方にみられる五十肩ですが
正式には肩関節周囲炎といいます。その原因
になっている上腕二頭筋長頭腱炎についてお
話しをしていきます。
力こぶをつくる筋肉が上腕二頭筋です。付着
部の腱は長頭と短頭に分かれて主に痛めやす
いのが長頭部です。主な症状は、肩を動かす
時の痛みで痛みの重症度合いにより、夜寝る
前の痛みが強く出たり、軽く触れただけで痛
みを感じるようになります。痛みの個人差は
あります。上腕二頭筋腱炎の痛み方にはいく
つかパターンがあり、
①肩の前に痛みが出る。
②肩から力こぶ全域の筋肉が痛くなる。
③肩の前から手首まで痛む。
④肩の前側だけでなく後方部も痛む。
このような症状が出ます。原因としては野球や
バレーボール、水泳等の投球動作やオーバーへ
ッド動作を繰り返し行うスポーツによく発生
する他、中・高年の人では特に運動をしてい
なくても肩関節周囲炎の1つの症状として発
生することもあります。
原因の1つとして構造上の問題もあり、長頭
は結節間溝と呼ばれる上腕骨にある溝に入っ
ており、上腕骨と長頭に摩擦が起きやすい構
造になっているため、繰り返しのストレスが
起こる事で炎症や繰り返しの刺激によって
徐々に脆弱化して変性した結果、断裂に至る
場合もあります。
治療法として、長頭腱炎の場合は手術ではな
く保存療法が一般的で、負傷直後はアイシング
などで痛みや炎症を抑えます。また、可動域
訓練、筋力強化訓練を行っていきます。
当院では症状に応じて針治療、高周波温熱治
僚器のラジオ波を使って筋肉の柔軟性を上げ
たり、筋力強化のリハビリをする事が可能で
す。
上記の事でお悩みやわからない事がありまし
たら是非ご相談下さい。
最後までお読み頂きましてありがとうござい
ます。