いつもご愛読ありがとうございます。
本日は膝関節の症状の一つでもある「タナ障
害」についてお話ししていきます。
膝関節を囲む袋である関節包と呼ばれる部分
にみられる、ヒダ状の部分は滑膜ヒダと呼ば
れています。このうち膝の内側に認める内側滑
膜ヒダは、棚のように見えます。この棚が大き
いとき、スポーツや膝への外傷を契機として
膝の屈伸時に膝のお皿と太ももの骨(大腿骨)の
間に挟まったり、擦れたりして炎症を起こし
痛みが生じるためタナ障害と言われています。
原因を確認するためには膝を屈曲伸展させた
時に膝蓋骨内側あたりにコリッと音がしたり
ポキポキ音がしたり、痛みを生じることで推
測されます。そして病院などでMRI検査にて
タナが描出され診断されます。関節鏡におい
て棚が膝屈曲伸展時に膝のお皿と太ももの骨
(大腿骨)に挟まっていることで確認できます。
この疾患は局所安静や運動量を減らすや、超
音波や温熱療法等の物理療法などにて保存的
に治療を行います。
症状が進行すると歩行困難になるリスクが高
くなる恐れがあります。そうなる前に気にな
る事がありましたなら是非ご相談頂ければ
と思います。
最後まで読んで頂きありがとうございます。